【保存版】岐阜・大垣の葬儀マナーと家族葬のポイント

岐阜・大垣の葬儀マナーと家族葬のポイント

【はじめに】岐阜市・大垣市でも広がる家族葬

近年、岐阜市・大垣市周辺でも家族葬を選ばれる方が増えています。
ただ、地元ならではの慣習や手続きについて事前に知っておくと、心に余裕をもって葬儀を進めることができます。
ここでは、地域の一般的な流れやマナーについてご紹介します。

【1】訃報の案内方法について｜おふれの現在

かつては、町内の回覧や掲示板を通じて訃報を広く知らせる「おふれ」が一般的でした。
現在では、町内でのおふれは少なくなってきていますが、それでも自治会長や町内会への連絡はされるとよいでしょう。
家族葬を選ばれる場合でも、「家族のみで行います」と一言伝えておくと、町内の方々にも配慮した形となり、後々の関係も円満に保てます。
地域社会とのつながりを大切にする、この土地ならではの心配りと言えるでしょう。

【2】家族葬における訃報案内｜新聞・広報・ケーブルテレビの使い方

訃報の伝達手段としては、以下のようなものが利用されることがあります。

おくやみ欄（新聞）

市町村の広報誌への掲載

ケーブルテレビでの訃報放送

これらは必ずしもすべて利用しなければならないわけではなく、状況や家族の希望に応じて選んでも、選ばなくてもかまいません。
特に家族葬の場合は、近親者のみで執り行う旨を明記することで、参列を控えてもらう配慮を示すことができます。

【3】案内看板の設置は必要？希望制と行政規制について

葬儀会場付近に案内看板を設置することもあります。
初めて訪れる参列者にとっては、会場への道案内があると安心です。
ただし、一部の地域では道路使用許可の関係から、行政により案内看板の設置が認められていないケースもあります。
そのため、設置については「希望があれば」「設置可能な場合のみ」となる点にご注意ください。
葬儀社に事前に相談しておくと安心です。

【4】供花・供物のマナー｜枕花の名義と供物受付のポイント

供花や供物に関しては、地域ごとに細やかな慣習があります。

枕花（まくらばな）

式場で故人様の一番近い場所にお供えする枕花は、通常、故人のお子様方や兄弟姉妹がお供えされることが多いです。
名義については、個人名義で贈る場合もあれば、「子供一同」や「ご夫婦の連名」など連名にする場合もあり、どちらも一般的です。

供花・供物の受付

希望される場合は、葬儀社を通じて受付を設けることも可能です。案内状に方法を記載しておくと、贈りたい方への配慮にもなります。
地域の風習に沿いながら、柔軟に対応できるよう準備しておくことが大切です。

【5】御礼品・香典返しの流れ｜即日返しと従来スタイル

御礼品や香典返しにも、地域の特徴が見られます。

通夜と葬儀で、それぞれ別の御礼品を用意

通夜に参列された方には「通夜返し」、葬儀に参列された方には「葬儀返し」として、別の御礼品を渡すのが一般的です。

香典返しは当日渡しが主流に

以前は、四十九日の忌明け後に香典返しを贈る形式が一般的でしたが、現在では、葬儀当日に「即返し」としてお渡しするスタイルが主流になっています。
忌明け後に改めてお送りする場合もありますので、親族間で事前に確認しておくと良いでしょう。

【6】お寺への連絡と打ち合わせの重要性

葬儀の際には、お付き合いのある菩提寺（ぼだいじ）があるかを、早めに親族に確認しておくことが重要です。
戒名の授与や、葬儀・初七日法要の進め方に関わるため、事前の打ち合わせが欠かせません。
家族葬であっても、僧侶に読経を依頼する場合は、日程や形式についてしっかり話し合いを行うようにしましょう。

【7】葬儀後に必要な行政手続き｜喪主の役割とサポート

葬儀後には、行政への手続きが必要になります。これらは通常、喪主が中心となって進めますが、遠方にお住まいで負担が大きい場合には、近くの親族や葬儀社のサポートを受けることも可能です。
また、相続関連の届出や、保険金請求、年金停止手続きなども発生するため、必要に応じて専門家に相談する準備をしておくと安心です。